ケガInjured
ケガ(外傷)の範囲は、広い意味では組織・臓器全般に及びます。その中で特に外科治療において、多く接することの多い「ケガ」は、皮膚の創傷です。主に「切りきず(切創)」「擦りきず(擦過傷)」「裂けきず(裂挫創)」「刺しきず(刺創)」「咬みきず(咬傷)」に分類されます。軟膏を塗布したり、湿潤療法で治癒することもあれば、場合により縫合が必要になることもあります。
切りきず(切創)
包丁やガラス、カッターナイフなど鋭利なものによって、切れたきずをいいます。
擦りきず(擦過傷)
床や壁、地面などに体をこすりつけた際に、皮膚が擦り剝けた状態をいいます。
裂けきず(裂挫創)
強い力がかかり、皮膚が裂けたもの。切創と比べて、傷口まわりの損傷が高度な場合が多いです。
刺しきず(刺創)
アイスピックや割れたボトルなど、先の尖った固いもので、体を刺したときに生じるきずをいいます。
咬みきず(咬傷)
動物や人間に咬まれ、歯形に沿っできるきず。場合により、感染症を合併するリスクも高くなります。