ケガInjured

ケガ(外傷)の範囲は、広い意味では組織・臓器全般に及びます。その中で特に外科治療において、多く接することの多い「ケガ」は、皮膚の創傷です。主に「切りきず(切創)」「擦りきず(擦過傷)」「裂けきず(裂挫創)」「刺しきず(刺創)」「咬みきず(咬傷)」に分類されます。軟膏を塗布したり、湿潤療法で治癒することもあれば、場合により縫合が必要になることもあります。

切りきず(切創)

包丁やガラス、カッターナイフなど鋭利なものによって、切れたきずをいいます。

擦りきず(擦過傷)

床や壁、地面などに体をこすりつけた際に、皮膚が擦り剝けた状態をいいます。

裂けきず(裂挫創)

強い力がかかり、皮膚が裂けたもの。切創と比べて、傷口まわりの損傷が高度な場合が多いです。

刺しきず(刺創)

アイスピックや割れたボトルなど、先の尖った固いもので、体を刺したときに生じるきずをいいます。

咬みきず(咬傷)

動物や人間に咬まれ、歯形に沿っできるきず。場合により、感染症を合併するリスクも高くなります。

やけどBurn

日常生活のなかで、受傷する可能性の高い「やけど」。多くは、お湯や油などの高温な液体に触れて起こるもの、ストーブや熱された調理器具など固体に触れておこるものなど、誰しもが身近にそのリスクを抱えています。その他、薬品(酸・有機溶剤など)による化学熱傷や感電による電撃傷など、種類は原因により様々です。応急処置として、水道水などで直ちに冷却することで、痛みを和らげたり、これ以上の損傷を防ぐことができます。

Ⅰ度熱傷

表皮より浅いやけど。皮膚が赤みを帯びたり、患部にヒリヒリと痛みを伴います。多くの場合、数日程度で治り、きずあとも残りません。

Ⅱ度熱傷

真皮にまで及ぶやけど。水疱ができ、浅いものは強く痛みますが、深くなるほどに痛みを感じなくなります。程度により、数週間~1ヶ月程度で治りますが、真皮深層に及ぶものは、きずあとが残ったり、悪化してⅢ度熱傷と化す場合があります。

Ⅲ度熱傷

皮膚全層を損傷し、皮下組織(表皮、真皮)まで、やけどが及んだ状態。患部が壊死して白色や黒色に見え、痛みを感じません。1ヶ月以上の治療が必要で、治療後も多くの場合、きずあとが残ります。

「ケガ」「やけど」の治療Cure

ケガの治療は、初期治療が特に大切で、対応次第でより悪化したり、治癒しても大きなきずあとになったりすることがあります。特に手足は、浅いきずに見えても神経や血管、腱などを損傷している場合があるため、注意が必要です。安易な判断はされず、すみやかに受診されることをおすすめします。

外用療法

軟膏などの外用薬を創傷部に塗布する治療法。きずの状態や体調などに合わせて、最適な薬を処方し、早期治癒をめざします。

湿潤療法

創傷部を乾燥させず(消毒剤やガーゼを用いず)湿潤状態を保ち、創傷被覆材で保護する方法です。創傷を修復しようとする力(恒常性)に注目し、自己治癒力を活かした比較的新しい治療法です。

手術療法

深部に及ぶきずは、壊死した部位を取り除いたり、縫合したほうが、早くきれいに治る場合が多いです。専門性を生かして可能な限り傷跡を目立たなくすることや痛みを減らす工夫をいたします。

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