クローン病takase clinic
大腸・小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍を引き起こす、原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患といいます。炎症性腸疾患は、クローン病と潰瘍性大腸炎に分類されます。クローン病は、口腔から肛門までの消化管のどの部位にも、慢性の炎症や潰瘍を引き起こす可能性がある原因不明の病気で、難病に指定されています。特に小腸の末端から大腸にかけて(回盲部)に起こりやすいとされます。主な症状は腹痛と下痢で、貧血や体重減少を伴うこともあります。腸閉塞や穿孔、膿瘍など腸管・腸管外を問わず合併症を引き起こすこともあります。若い世代に多くみられ、自覚症状や血液検査がきっかけとなり発見される場合が多いです。