B型肝炎takase clinic
ウイルス性肝炎は、肝臓が肝炎ウイルスに感染し発症する肝臓病です。肝炎は「急性肝炎」と「慢性肝炎」に分類されます。B型肝炎ウイルスに感染すると数ヶ月程の潜伏期間を経て、急性肝炎の症状(全身倦怠感や食欲不振、吐き気、黄疸など)が現れます。主に感染者の血液・体液を介して感染し、子供は感染者の母親から出産時に起こる「母子感染」が一般的で、成人は注射針の使いまわしや性行為によるものが代表的です。ほとんどの場合、経過観察によって自然治癒しますが、まれに急性肝不全(劇症肝炎)を引き起こし重篤な状態になることもあり、注意が必要です。また、ウイルスが肝臓に住みつき「キャリア」として他者へ感染させてしまうリスクや、「慢性肝炎」として細胞が繰り返し破壊され肝硬変や肝がんを引き起こすことがあります。なお、B型肝炎ウイルスへの感染の有無は、血液検査により簡単に知ることができますので、定期的な受診をおすすめします。